【妊娠中にお寿司を我慢してた私へ】パパがくれた、涙が出るほどやさしい“ご褒美”

妊娠中の話

妊娠中、ずっと我慢しとったんよね。
お寿司。

つわりの時期が終わって、食欲も戻ってきて、
「あーお寿司食べたいなぁ」って思う日が増えてきても、
“生魚は控えとった方がいい”って聞いて、
なんとなく、ぐっと我慢しとった。

「産んだらぜったい行こうね!」
そんな風に笑って話してたけど、
食べ物の制限も、体の不調も、どんどん変わっていく心の揺れも、
全部を引き受けて過ごす日々は、楽しくて不安で、、ちょっとしんどかった。


ある日、夫がニヤニヤしながらキッチンに立ってた。
「はい、今日のランチは、お寿司です!」

えっ!って思ったら、出てきたのは――
ちくわのうなぎ、卵で出来たタラマヨ軍艦、ミートボール、コーン軍艦。


生ものゼロ!笑

でもそれがめちゃくちゃうれしくて、
笑いながら泣きそうになった。
「妊婦さん用、完全安全寿司です!」って、得意げな顔で言う夫。
そんな優しさがいちばんのごちそうだった。


そして迎えた出産。
無事に赤ちゃんが産まれて、母子ともに元気で。
退院してすぐ、ヘトヘトだったけど
「ありがとう、おつかれさま」って言いながら、
夫が向かわせてくれたのは――

なんと、あの時ずっと夢見とったお寿司屋さん。

びっくりしたし、正直ちょっとまだ体も痛かったけど、
一貫目を口に入れた瞬間、なんか全部ふっとんだ。


妊娠中も、出産後も、
私が気にしてることをちゃんと見てくれて、
自分なりのやり方で、笑わせて、泣かせてくる夫。


「あなたのために」って気持ちがうれしかった。



あの日のお寿司、私は一生忘れません。

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